チーズは世界中で愛されている人気の食材ですが、実は驚くほど長い歴史があります。紀元前には既に食べられていたというチーズは、どのような進化を経て現在のような形になったのでしょうか。日本には仏教の伝来とともに伝わり、貴族を中心に食べられていたといわれています。
世界のチーズの歴史とともに、日本でチーズが食べられるようになった経緯についても解説いたします。フロマージュ ドゥ ミテスではチーズ熟成士が作った熟成チーズを販売しています。プレゼントやギフトにも喜ばれるチーズを取り揃えていますので、ぜひご利用ください。
世界のチーズの歴史
人間がチーズを作って食べるようになった明確な時期はわかっていませんが、その起源は数千年前までさかのぼるといわれています。一説では、チーズは人類が作った最も古い食品といわれるほど歴史ある食品なのです。紀元前4000年頃のものと推定されるエジプトの壁画やメソポタミア神殿の石版画には、チーズの製法と思われる絵が描かれているそうです。
また、紀元前5000年以上前に存在したと推定される湖上生活者の遺跡にもチーズを作った痕跡が残っており、インドでも紀元前3000年頃の歌の中にチーズが登場します。
チーズが作られたきっかけについては、詳しいことはわかっていません。アラビアの民話では、砂漠をゆく隊商が羊の胃袋を水筒代わりに乳を入れて旅をした際、白い塊ができあがったのがチーズの始まりとされています。また、古代モンゴル族は、家畜の乳を利用してあらゆる食品を作る手腕に長けていたという話もあります。チベットやネパールといった高山地帯でも、水牛やヤクの乳を使って古くからチーズが作られていたそうです。
チーズ作りは時代を経て、一大産業として定着しました。ヨーロッパでは、修道院や封建領主が秘蔵のチーズの作り方を秘密裏に継承することもあったといいます。こういった背景から、中世以降には地方色豊かな様々なチーズが誕生しました。
チーズは長い歴史を経て現代に受け継がれている食品なのです。歴史が育んだ絶品チーズを味わうのなら、チーズ熟成士の手がけた熟成チーズを販売しているフロマージュ ドゥ ミテスの通販サイトをご利用ください。
日本のチーズの歴史
日本でチーズが作られるようになったのは650年頃のことです。当時の「涅槃経」や「右官史記」といった書物に、モンゴルのチーズに似た正蘇という乳製品が登場します。
蘇（酥）と呼ばれる食品は仏教とともに日本に伝わり、天皇家に献上されるなど珍重されたといいます。平安時代には蘇に不老長寿の効果があるといわれ、貴族階級を中心に流行しました。
歴代の天皇の中でも、醍醐天皇は特に酪農に深い理解を示しており、蘇を食べることを楽しみにしていたといいます。しかし、鎌倉時代以降には蘇はあまり作られなくなっていきました。
近代日本では1875年、北海道の開拓庁で初めてヨーロッパ式のチーズが作られました。その後、函館の修道院でもチーズが作られるようになりました。
日本で本格的にチーズが食べられるようになったきっかけは、1933年に北海道の酪農販売組合連合会がチーズ専門工場を作ったことです。それ以降、食の欧米化なども手伝ってチーズの消費量はどんどん増えていきます。特に、70年代のピザブームや80年代のチーズケーキブームは、日本のチーズの消費量を大きく底上げしました。
チーズは日本でも古くから愛されてきた身近な食材です。せっかくチーズを味わうのなら、フランスのチーズ熟成士が作り上げた本格的な熟成チーズがおすすめです。フロマージュ ドゥ ミテスでは、フランスのチーズ熟成士によるチーズセットを販売しております。
フランスのチーズ熟成士による熟成チーズが揃うフロマージュ ドゥ ミテス
チーズは紀元前数千年というはるか昔から、世界のあちこちで作られていた食材です。これに比べると日本のチーズの歴史は浅いように見えますが、日本でもチーズは1300年以上の歴史をもちます。チーズという栄養バランスに優れた食材は、長い歴史を越えて多くの人々に愛されてきたのです。
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